ケーニグセグ・ジェスコ

今回はケーニグセグ・ジェスコをご紹介致します。

スーパーカーあるいはハイパーカーの中でも特に尖ったハイパーカーを創るメーカーとして名高い「ケーニグセグ」だが、
そのケーニグセグが最新作としてリリースした車種がこの「ジェスコ」だ。ジェスコには外装のエアロパーツによる違いで、「アブソリュート」と呼ばれるモデルと今回ご紹介する「アタック」と呼ばれるモデルの2モデルが存在する。

アタックとアブソリュートにはそれぞれ明確なコンセプトの違いがあり、アタックは主にサーキット走行を重視してコーナリング性能やダウンフォース量を追求しており、高速域での安定した走行性能を求めたモデル。その一方で、アブソリュートは極限まで空気抵抗を減らして最高速度を追求を目指したモデル。どちらのモデルもアプローチは違えどスピードの限界を目指すべくプロダクトマネジメントが為されたモデルである。アタックとアブソリュートの2種類合わせて世界で125台しか製造されていないのでスーパーレアなクルマの一台なのは間違いないだろう。

ケーニグセグはスウェーデンを母国とする自動車メーカーだが1994年に創業された比較的新しいメーカー。
創業者のクリスチャン・フォン・ケーニグセグの情熱とビジョンの元に今ではケーニグセグは世界でも有数のハイパーカーブランドの一角なのは言うまでもない。また創業者のクリスチャン・フォン・ケーニグセグの父親であるジェスコ・フォン・ケーニグセグのへの敬意を表して「ジェスコ」と名付けられており、正にケーニグセグの頂点と呼べるクルマでもありつつもそこにはケーニグセグの原点に立ち戻る意味が込められている。

ジェスコはケーニグセグ自社製の5リッターV型8気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。使用する燃料は一般的なハイオクガソリンとE85燃料のどちらも使用できる。ハイオクガソリンの使用時では最高出力は1298馬力/トルク102 kgf・m / 2,700~6,170 rpm、E85燃料の使用時では1625馬力/トルク153 kgf・m / 5,100 rpmとまさにメガカー(1メガワット=英馬力1341.02hpであることから、1メガワットを超える性能を持つエンジンを搭載する車の俗称)と呼ぶに差支えの無いスペック。ブガッティ・シロンのW16エンジンに匹敵する驚異的なパワーを誇りながら、ピストンやコンロッドなどのエンジン内部のムービングパーツの重量は徹底的に削ぎ落とされ、世界最軽量と言われるクランクシャフト(わずか12.5kg)を採用。ちなみにピストンは290g、コンロッドはボルトを含めて540gと超軽量となっている。このクランクシャフトはスウェーデン南部にある小さな製造工場で無垢なスチール製の塊から削り出して製造されている。これにより5リッターの大排気量エンジンでありながら、ムービングパーツの軽量化などにより徹底的にフリクションの低減を図った結果、8,500rpmもの高回転域までスムーズに吹け上がる。

トランスミッションは9速のライト・スピード・トランスミッション(LST)と呼ばれる9速マルチクラッチトランスミッションが搭載されている。これは前進9速と7枚の湿式多板クラッチを持つ構造のトランスミッションでありながら本体はミッションオイルも含めて90kgと軽量、尚且つ従来のデュアルクラッチを超える驚異的なシフトスピードを実現しただけでなく、従来のデュアルクラッチトランスミッションでは不可能だった4速から2速などの今入っているギアポジションと隣接するギア以外にも飛ばしてシフトチェンジが可能となっており、どのギアからでも瞬時に任意のギアへとシフトチェンジができるのも特徴だ。

またそれに組み合わされるエキゾーストシステムは二輪車や高級四輪車のアフターパーツで有名なアクラポビッチ社製のものが採用されている。アクラポビッチ社製のエキゾーストシステムはチタニウム合金製で車体全体の軽量化にも大きく貢献しており、クルマの総重量を抑える要素の一つとしても非常に重要。さらにショックアブソーバーにはケーニグセグと同じスウェーデンのサスペンションメーカーであるオーリンズ製のものが採用されている。オーリンズ社製ショックアブソーバーはエキゾーストシステムのアクラポビッチ社のように数あるアフターパーツメーカーでも一流のショックアブソーバーを製造しており、オンロードとオフロードを問わずレーシングカーやバイクにも採用されている実績がある。

先述の通り、ジェスコアタックはダウンフォースの増加によるコーナリング性能の向上を図ったモデルであるが、
フロントに装着されたアンダーパネルや大型のリアスポイラーから得られるそのダウンフォース量は250 km/h走行時に800kg、
最大値で1,400 kgを発生させる。その割に空気抵抗係数は0.28と少ないのも驚きだ。そして気になる最高速度は482km/h。

今回は世界的にも超弩級で希少なケーニグセグ・ジェスコにXPELのペイントプロテクションフィルム(以下、PPF)の看板商品であるULTIMATE PLUS<アルティメットプラス>をボディ全箇所にインストールさせて頂きました。このような希少なクルマを美しく保つにもXPELのPPFは非常に効果的。特にULTIMATE PLUS<アルティメットプラス>は圧倒的な透明感と耐衝撃性能を誇るPPF。これをXPELが持つ膨大な車種に対応したカットシステムDAPのデータカットにより精密かつ正確にマシンカットした上でインストール。XPEL PPFで塗装をしっかりとガードすることで本来乗ることにより付いてしまうキズを気にしなくても大丈夫。キズを気にしなくて済むことにより精神的な安寧を得られることとクルマ本来の価値を守るのがPPFの大きな魅力です。

XPEL JAPAN公式Instagramでは他にも詳細な写真をアップしているので是非チェックしてみてください。
Koenigsegg Jesko Attack<XPEL JAPAN Official Instagram>